典型的事例として2ケース紹介させていただく。
■ケース1 議員の世代交代
今回の統一地方選挙にて、80歳を超える自民党候補者が再選された。得票数もまずまずだったので、その地域に居住する高齢有権者が投票したとみていい。しかし、その一方で、議員を目指す現役世代のある人(愛国派)が10年以上辛酸をなめ、今回、自民ではなく別の政党から初当選となった。
初当選された方は、10年前に地盤の禅譲を申し出たが、、、と聞いている。この高齢者議員は、とにかく現役引退したくないのであろう。
■ケース2 自治会役員の世代交代
自治会役員の成り手がいないという話をよく聞く。実態的には一度自治会役員に就任となると、極端に言うと臨終直前の時期まで引き受けることが可能だ。30年以上自治会役員を続け、今年やっと退任となった方がおられる。他には、やっと歩ける程度の状態で自治会役員を続けてきた方がおられる。
自治会役員の報酬の相場は年10万前後と言われる。しかし、10万円ではやってられないので、いくつか兼務すると年20万くらいの報酬となる。うまくやると年30万くらいの報酬となる。こんな掛け持ち状態で、自治会運営に成果を求めることは期待できない。
実際、30年以上自治会役員を続けた方は、面倒くさいことに自ら係わることは避け、やったふりをすることが得意な方だった。
ケース1の場合は、高齢議員が「健全な社会実現しようとする現役世代の障害」となった。
ケース2の場合は、自治会活動の形骸化が進み、現役世代住民が迷惑したことになりそうだ。
言論界では日に日に高齢者が増えている。櫻井よしこのように、現役世代の手本となるような活動をされている方については異論はない。しかし、(国会的課題として位置付け広く現役世代の参加を求める)憲法改正を目指す集会等の代表挨拶の場で、生きる化石と化したつまらなく情熱が感じられない演説を聞かされることほど、聞き手の立場として残念なことはない。「あなたは、十分機会と立場と報酬を得たはずだ」と申し上げたいほどである。
最後に、西さんのコメントを掲載させていただく。
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https://jisedainonihon.exblog.jp/33196739/
Commented by 西 at 2023-04-12 21:59 x
思うに、自民党は古い世代がいつまでも党に残るから問題になっているのではないかと思っています。安部元首相もその問題に相当悩まされていたようなところがありましたし。
若い世代に席を譲らないと、いつまでも古い価値観のまま変わらないので、現役世代と世相のずれみたいなものが生じるでしょうね。
団塊世代が多いので仕方が無い所もありますけど、現役世代でもない彼らが、社会や選挙で大きな顔をしているのは、現役世代からするとかなり問題があるように思えます。
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