一読する価値がある名文と思ったので以下に転載させていただく。
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この地上で、もし無制限の弱者救済を言うならばどういうことになるか。おそらくそれは「弱者救済による全人類の共倒れ」になってしまうであろう。「自分に助ける力もないのに無理して助けると、結局、自分が追いつめられるか、あとで仕方なく見殺しにすることになって、一番よくない結果になってしまう」ということだ。生まれてきた七匹の子犬を全て育てることはできない。昔なら川にでも捨てに行ったが、今は保健所に持っていってお金を払って「処分」してもらうしかないのである。
中略
過剰な弱者救済の首長は、突き詰めると、結局は「弱者の大量死」につながる。もし弱者全員を救済するだけの余裕が社会につきた時に、それでも無理に無理を重ねて弱者救済を続けるならば、それは結局その社会全体の崩壊にまで突き進むだろう。それがソヴィエト体制の崩壊、あるいは、これまでの一世紀の間に世界各地で起きた、さまざまの理想主義的な共産・共生運動の失敗ということだった。
③「弱者救済・人権」派の人々の致命的弱点は、責任をとりきれないのに、自分の正義感だけを支えに、その自分勝手な正義感を「人間存在そのものの正義」と置き換えて、その「大正義」を無理に無理を重ねて続けることだ。そして結局、彼らは冷酷な経済法則との闘いに敗れ去る。経済法則を無視した言論は、結局は時間との闘いに敗れて、倒れるのである。
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近いうちに、上記見解に沿う形で、生活保護訴訟、外国人生活保護について一言述べたいと思っているところである。