中国が経済的勝者だった時代

「日経新聞と財務省はアホだらけ」のあとがきにて田村秀男はこう述べている。

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日本のデフレのおかげで超低利の資金を中国が外国から借り入れ、外貨難を克服し、軍拡や一帯一路に邁進する。日銀は2018年6月末までの6年間で373兆円の資金を増発したが、デフレの国内の資金需要は弱く、国内貸し出し増加額は61兆円にとどまる。対照的に対外融資は125兆円増やし、国際金融市場を日本の余剰資金が全面的に支えた。その国際市場の最大の借り手は中国である。
デフレは日本国と国民を困窮化させ、国際的地位を貶めるのだ。

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一体誰が何の目的で資金調達していたのか?
裏付けとなりそうな記事がないか探してみた。

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https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76300310T01C21A0FF8000/

中国、冷え込む資金調達
企業向け中長期融資28%減 不動産規制、景気に影

2021年10月4日 2:00 [有料会員限定]

【北京=川手伊織、香港=木原雄士】中国で企業や個人による資金調達が急減速している。政府が不動産向け融資の規制を強めた影響が大きく、銀行による企業向け中長期融資は8月に前年同月比で28%減った。中国企業の債務返済能力への懸念から外債発行も減少。中国政府にとって適切な債務管理は重要な課題だが、調達環境の悪化は先行きの成長率を大きく鈍化させるリスクも潜む。

https://www.jiji.com/jc/v8?id=202305kaisetsuiin060

 13年、周主席は「一帯一路」を発表。その資金面を支える組織の一つがAIIBだとされる。15年12月に設立され、翌16年1月に業務を開始した。当初57だった加盟国・地域は現在106に増え、日米が主導するADBの68を上回る。ただ発足から7年たっても投融資は伸び悩み、業務の規模はADBよりも大幅に小さい。

△△△ 引用終了 △△△

冒頭で紹介した本が書かれた時期と上記二つの記事が配信された時期を比較すると中国は年を追うごとに、資金調達規模が縮小傾向にあることがわかる。

加えてイタリアが「一帯一路」離脱検討しているとされる。

イタリアが「一帯一路」離脱検討 米報道 中国、残留呼びかけ
https://www.sankei.com/article/20230510-G67CHNHJTRMIXEJGUAXYFPUYQY/?ownedutm_source=owned%20site&ownedutm_medium=referral&ownedutm_campaign=ranking&ownedutm_content=%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%8C%E3%80%8C%E4%B8%80%E5%B8%AF%E4%B8%80%E8%B7%AF%E3%80%8D%E9%9B%A2%E8%84%B1%E6%A4%9C%E8%A8%8E%E3%80%80%E7%B1%B3%E5%A0%B1%E9%81%93%E3%80%80%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%80%81%E6%AE%8B%E7%95%99%E5%91%BC%E3%81%B3%E3%81%8B%E3%81%91

世界の工場となった中国だけが経済的勝者である時期はとうの昔に終わり、昨今の円安、国内で相次ぐ半導体工場新設などをきっかけに、再び日本の時代が来ることを実感しつつあるところである。

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