少子化社会の意外な現実

本稿では少子高齢化ではなく少子化に焦点を絞って私見を述べさせていただく。

マスコミは、少子化社会が悪であるかのように報道し続けてきた。

確実に言えることは、
・一人っ子は相続により資産を得る可能性が非常に高い
・生涯結婚しなかった人の資産は親族の孫世代に最終的に相続される
・子供のいない夫婦の資産は親族の孫世代に最終的に相続される
ことである。

特に、孫世代に対しては、生涯結婚しない親族、子供のいない親族夫婦から、常に我が子のように扱われ、親と同等かそれ以上のいろいろなプレゼントが用意されていることである。

その代わり、孫が付き合うことになるのは、葬儀である。しかし、親族の人(生涯結婚しなかった人、子供のいない夫婦)は決してそういうことは言わない。

ある孫は、小学校低学年にして、曾祖母、祖父など、親族数名(生涯結婚しなかった人、夫婦で子供いない人)の葬儀に出た。葬儀が毎年のように続いたこともあり、幼くして葬儀の段取りがわかったくらいである。

少子化で経済規模が縮小し、GDPは伸びにくくなるなど、国家経済的には良くないことが多いのかもしれないが、孫世代は、順調に行けば親族が住んでいた家屋やちょっとした現金を相続することになる。

首都圏で戸建てで育った人(親)の相続資産は、億単位となるだろう。確かに、現役世代が負担する健康保険料は重荷だ。が、第二次安倍政権以降、就職先に困ることはなくなった。非正規でも正規雇用と変わらぬ待遇となることが当然視され、昭和世代と比較し、入試で苦労することもない。

都市圏で不動産を持つ親、(生涯結婚しなかった人、子供のいない夫婦)親族がいて最終的に相続できる血縁関係にあるる場合、少子化は必ずしも悪い話ばかりではないように思う。

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