欲望を肯定するアメリカ社会の問題

前稿にて、今回岸田政権が暴走、法制化しつつあるLGBT法案の黒幕が、アメリカ民主党(オバマ)であることを指摘した。

LGBT法案の黒幕はアメリカ民主党だった?!
https://jisedainonihon.exblog.jp/33300561/

本稿ではLGBTの存在を肯定するアメリカ社会の実相はどのようなものか。多分にトランプ支持派が強い保守的かつ伝統を重んじると思われるアメリカ南部の社会動向について述べた本があるので引用させていただく。

▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽   

不思議の国アメリカ 別世界としての五〇州
松尾弐之

南部社会では他人をもてなすこと、社交生活を送るこち、人と交わることが、何よりの楽しみとされる。貧しい者は、自宅のポーチにロッキングチェアなどを引っぱりだして、仲間と村のうわさ話などをしながら日がな一日をおくる。

中略

中産階級に属する者ならば、自宅を開放してパーティを開く。

中略

欲望を率直にみとめる

欲望が相当自由に認められているというのは、南部社会の一つの特徴ではある。ニューイングランド人のように内面化されたピューリタン的良心を持たない南部人は、自分の欲望をみたすため、ちょっとした悪事をはたらいてもさほど気にしない。セックスやアルコールといった肉のよろこびも率直に認める。

中略

もっとも南部は暴力的で、人種偏見に満ちた地域だという一般の考えは、南部の始まりとも関係がある。

△△△ 引用終了 △△△

よりリベラルかつ個人の自由を尊重するであろう、民主党が強い地域(ロサンゼルス、サンフランシスコ)はもっと上記の傾向が強いとの見立てとなる。

アメリカ社会は「欲望」を肯定、その前提で、欲望を個人の権利だとして否定しない社会であるようだ。LGBTの権利を認めるべきとの発想は、こういう社会背景があって成り立つような気がする。欲望を否定することはLGBTの存在を抹殺することに繋がる、、、

日本的社会はどうであろうか。「欲望」を社会的にすべて肯定するのであろうか。少々違う気がする。

LGBT推進派のクリスチャン議員に対し、伝統を重んじる日本会議等の団体が反発する理由をここに見出す。

日本においては、宗教の自由は認めても、悪魔的なキリスト教会の存在を否定したのであるから、そのことを根拠に(悪魔的なことを含めた?)すべての「欲望」を肯定することまでは容認すべきではないのである。

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