フイリピンは自国を防衛する気があるのか!?

岸田首相がフィリピンを訪問。議会演説した。今回はレーダーが無償供与された。2年ほど前は、沿岸警備目的の巡視船が円借款事業で提供されている。これらの支援について文句を言うつもりはない。が、最新鋭の巡視船を使いこなせる人材が揃っているのか、疑問である。すなわち、ハードは円借款でも船の運用に関する人材育成事業については日本政府負担(三菱重工造船事業救済を兼ねて)となるのであろう。


日本、フィリピンにレーダー5基を供与 計6億円相当
https://www.sankei.com/article/20231104-YYRHJJSY7FIQPPGZWC6JNIMRLI/

海保の新鋭巡視船が原型 フィリピン向け多目的対応船2番船が進水 三菱重工
https://trafficnews.jp/post/112778


フィリピンのGDPの伸びを参照しておきたい。ここ20年間で5倍近い伸びとなっている。一人当たりGDPランキングでは、世界128位。日本は31位。中国は68位。台湾は32位、韓国は33位。日本は急速に高齢化が進み、年金生活者だらけなので順位的には致し方ない。

フィリピンに無償援助する国が、アジアでは日本くらいであることが気になっている。
先の戦争、負けはしたが最後まで戦いぬいた国は日本だった。
フィリピンは、有事に日本がいつでも助けてくれると勘違いしている可能性はないのか。アメリカという国が、歴史的にフィリピンに対して何をしたか、何をしでかしたかくらいのことはご存じのはずだ。イスラエルがガザで予定している戦闘レベルのことをアメリカ軍はフィリピンで実施済なのだ。

そういう扱いをアメリカから受けたフィリピンには同情するが、過去20年間の間にGDPが驚異的に伸びた国にしては、防衛力強化に向けた対応が手ぬるい気がする。

岸田首相が、訪問相手国に対し気前よくプレゼントしたい気持ちがわからないではない。が、軍事的意味ある供与するならその前提として相手国に対し、軍事的同盟義務を課すくらいの感覚で対応しているのだろうか。
いささか気になるのである。


フィリピンの名目GDP(自国通貨)の推移
https://ecodb.net/country/PH/imf_gdp.html

世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング
https://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html

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