速報ベースでインタビューメモを動画で配信したのは、同時通訳スキルを有する無名の市井の女性の方。このレベルの語学スキルがないと、かなり長文となるメモを読みつつ情報整理することは難しい。
Lizzy channel (愛国女子見習い)
https://www.youtube.com/@lizzy_channel
もちろん、拙ブログで紹介させていただくのは、「愛国女子見習い」と謙虚な自己紹介があったからである。保守なら愛国なら●●すべきだと語る、劇団保守言論人には彼女のレベルには到底達しない。
メルマガでは、宮崎正弘のメルマガの読者投稿情報が秀逸。無料でこんなハイレベルの情報が読めることに感謝する次第。
▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)2月16日(金曜日)弐
通巻第8135号
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◎◎み○☆や◎☆ざ○☆き◎☆◎ま○☆さ◎☆ひ◎◎ろ○☆
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読者の声 どくしゃのこえ 読者之聲 READERS‘OPINIONS
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(読者の声1)タッカー・カールソンのプーチンにインタビュー凝縮版(その1)
プーチンとのインタビューの中身が具体的にはどう言うことだったのか、ご存じの方も居られるだろうが、何せ2時間超のインタビューである。遅れ馳せながら全部を日本語に訳してみたが、ここで投稿するにはあまりにも長すぎるので、それを凝縮してお伝えすれば何らかのお役に立つのではなかろうかと思う。
まずはこのインタビューの趣旨をタッカーがX(旧ツイッター)で述べ、イーロンマスクがそれを支援したことが大きい。
あっと言う間に世界中で1億回以上再生された。世界のマスコミが束になっても敵わない影響力だった。
彼はインタビューの理由をこう述べている。
https://x.com/TuckerCarlson/status/1754939251257475555?s=20
● 人々に今ロシアとウクライナで何が起こっているのか偏らない情報を届けるのが我々の仕事。
● 今、第二次大戦後の世界の仕組みが大きく変化しつつある。貿易の同盟関係も変化、ドル覇権も崩壊しつつある。
● しかしアメリカ国民はそのことがわかっていない。政府の流すプロパガンダだけで事実が伝えられていないからだ。
● アメリカのメディアはゼレンスキーの話を彼の要望する通りのシナリオで流した。それは我が政府のプロパガンダだった。
● 我々は過去にプーチンへのインタビューを試みたが、政府のスパイ行為により妨げられた(FOX時代)。
● 言論の自由を守り、インタビュー内容は一切編集せずウェブサイトで無料で閲覧可能(tuckercarlson.com)。
● イーロンマスクも情報削除やブロックはしないと約束してくれた。
● 多面的な情報を知り、それを自分の頭で考えて何が事実か判断しよう。
タッカー・カールソンのプーチン大統領へのインタビュー
(2024年2月6日午後7時~9時過ぎ、場所:クレムリン)
プーチンがロシアとウクライナの話を25分過ぎまで語るが省略。
プーチン:当時のロシアの首脳陣は、ソ連が崩壊したのでもはやイデオロギーによる分断は無くなったと見做していた。ロシアは自発的に且つ先行してソ連を解体させた(ワルシャワ条約機構も)。そして、これからは相互に協力し合う関係になると信じていた。アメリカはロシアをペテンにかけた。アメリカはロシアに対し、NATOは東には1インチも拡大しないと約束していた。しかし、その約束を守らず5度にわたって東側に拡大してきた。
NATOとビル・クリントン
クレムリンでの首脳会談でロシアのNATO加入を打診し彼は乗ってきたが誰かからダメと言われたようだ。
ロシア、アメリカ、欧州共同での戦略的なミサイル防衛システムをブッシュjr大統領に提案し、ブッシュ大統領は前向きに検討すると言ったがこれも誰かからダメと言われたようだ。実現していれば世界は激変し軍事衝突は激減していただろう
2008年にブカレストサミットにおいて、ウクライナとジョージアがNATOに加盟するドアは開いていると宣言したがのちに撤回。
ウクライナを無理やりNATOに加入させようとしてウクライナのクーデターが行われた。(2014年のマイダン革命)
アメリカは、ヤヌコビッチを落ち着かせてくれ、そうすれば我々は反対勢力を落ち着かせるから、政治的な落ち着きを取り戻させよう、と。
我々はヤヌコビッチを説得し、アメリカの要請通りに従った。ヤヌコビッチは軍事力も警察力も行使しなかった。それなのに、武装化した敵対勢力によりクーデターが起こされた。これはCIAが仕組んだことだ。
当時、ウクライナのヤヌコビッチ政権と敵対勢力との平和的解決を目指す合意文書に署名した時には、ドイツ、ポーランド、フランスの3カ国が保証人として署名した。にも関わらず、反対勢力は(武力を行使した)クーデターを仕掛けたが、保証人となった3カ国はクーデターを支援した。実際のところあの合意文書は意味がなかった。何故なら、ヤヌコビッチ大統領は敵対勢力の主張を飲み、前倒し選挙を実施することも合意していたのだから。そして早期選挙を実施すればヤヌコビッチ大統領が再選される見込みがないことは皆わかっていたことだ。だから、
平和的な方法での解決でなく、クーデターを仕掛ける必然性はなかったのに、何故?
(その2に続く)
(費府の飛行士)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)2月17日(土曜日)
通巻第8136号 <前日発行>
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読者の声 どくしゃのこえ 読者之聲 READERS‘OPINIONS
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(読者の声1)タッカー・カールソンのプーチンにインタビュー凝縮版(その2)
(承前)
(今回の紛争の引き金となったのは何か?と聞かれ)
まず第一には現ウクライナ政権がミンスク合意を実行しないと宣言したからだ。ミンスク合意とは、2014年にミンスク(ベラルーシの首都)でウクライナとロシアとで合意し、署名した合意文書で、ドンバス地域(ウクライナ東部ロシア国境)での平和的な解決を合意していた文書だ。ドイツの首相とフランスの大統領はミンスク合意に自分達も署名したと公言していた。ところが彼らも実行する気はなさそうだった。彼らは我々を鼻であしらっただけだった。
(あなたの目的は達成されたと思いますか?と聞かれ)
いいや。まだ目的のもう一つであるウクライナの非ナチ化は達成されていないからだ。全てのネオナチの活動を禁止するということだ。イスタンブールの交渉でフランスとドイツは我々に対して、ウクライナも合意しているが、銃を頭に突きつけられた状態での署名はできない、と言っているからキエフの軍隊を引揚げてくれ、と言ってきた。私は、了解してキエフから軍隊を引揚げた。我々がキエフから軍隊を引き上げるや否や、ウクライナの交渉団はイスタンブールでの合意事項を全てなかったことにして、アメリカとその欧州の衛星国の助けを借りて長期的な
軍事対立の準備を開始した。
(非ナチ化とはどう言うことか?と聞かれ)
第二次世界大戦が勃発したときに、ポーランドで虐待されたウクライナのエリートたちはヒトラーに協力した。ヒトラーに協力すれば自分達が自由になると信じて。ドイツの兵隊や親衛隊までも、ポーランド人やユダヤ人の殺戮の汚い仕事をヒットラーへの協力者たち(ウクライナ人)にやらせた。こうしてロシア人だけでなくポーランド人やユダヤ人の殺戮が実行された。これを主導したのは良く知られているバンデラやシュケビッチなどだ。そして彼らが国民的ヒーローとなった。これが問題なのだ。ゼレンスキー大統領は国籍/民族としてはユダヤ人だが、ネオ
ナチを支援している。イスタンブールの和平交渉では全て合意事項を文書化することに合意していた。ウクライナではネオナチズムを育成しないことさらに、禁止することを立法化することまで合意されていた。
(和平交渉はありますか?と聞かれ)
複雑な交渉過程があったものの両者は非常に高度な合意のレベルに達し、ほとんど最終段階まで行っていたが、彼らの要望により我々がキエフから軍を引き揚げた途端に、ウクライナは全ての合意事項を投げ捨て、西側諸国、欧州諸国、アメリカの指示に従いロシアと徹底的に軍事的に戦うことを選択したというのは先ほど言った通りだ。
ウクライナの大統領はロシアとの交渉を禁止する法律まで制定した。彼自身を含め誰もロシアと交渉してはならないという法律を作った大統領とどうやったら交渉できるというのだ?
アメリカには、もし、本当に戦争継続を望まないのであれば、ウクライナへの武器供給を止めるべきだと。もしそれが実現できれば、ほんの数週間以内に戦争は終わるだろうと。それだけの単純なことだ。
そして幾つかの点について相互に合意すれば良い話だ。その前にとにかく武器の供給をやめろと。こんなに簡単なことはないだろう? (その3に続く)
(費府の飛行士)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)2月17日(土曜日)弐
通巻第8137号
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読者の声 どくしゃのこえ 読者之聲 READERS‘OPINIONS
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(読者の声2)(承前)タッカー・カールソンのプーチンにインタビュー凝縮版(その3)
(ノードストリームガスパイプラインを爆破したのは誰ですか?と聞かれ)
あなたたち(CIA)だというのは確かだ。誰が利益を得るかということと同時にバルチック海の海底に潜り、爆破を実行する能力を備えた者は限られるからだ。アメリカが世界中のメディアをコントロールし、その究極の受益者はアメリカの金融機関だからアメリカとのプロパガンダ戦争をしてもロシアに勝ち目はない。我々にできることはある情報にスポットライトを当てて見えるようにすることであり、それを見つけた人が後のことをやり我々自身では最後までやらない。
(どうしてドイツはアメリカがやったと知りつつ黙っているのか?と聞かれ)
現在のドイツの首脳陣はドイツ自身の国益よりも西側の集団的利益に従わされている。それ以外には彼らの行動/怠慢の説明が付かない。ノードストリーム1は爆破されたがノードストリーム2の一本のパイプラインは傷付かずに安全に操業できる。だがドイツ側はそのパイプラインを閉じたままだ。我々はガス供給の用意はできているのにドイツ側が開けない。
ポーランド経由でポーランドにもドイツにも大規模に供給できるガスパイプラインがあるが、これはポーランドが閉じてしまった。
ドイツはウクライナに武器も資金も提供している。ウクライナ経由のドイツへのガスパイプラインは2本あるが1本のガスラインは閉じてしまった。もう1本のパイプラインを開けてロシアのガスを買わしてくれとどうしてドイツはウクライナに言わないのだろう。我々はウクライナに武器も資金も提供しているのだ。パイプラインを開けろ、と。我々は仕方なく法外な値段でLNGを買っており、そのことによりドイツの経済競争力は極端に低下しているのだ、追加資金をせびるとは何事だ、ドイツ経済を良くするためにカネを使うのが第一でそうでなければウクラ
イナ支援もできなくなるのだぞ、と何故ドイツは言わないのだろう。ウクライナはパイプラインを開けることを拒否している。何故なのだろう?彼らに聞いてごらん。彼らは(自分の国の国民と国益を大事にしない)とても無能な連中だ。
(エネルギーと通貨の地位が大きく変わりつつあることを聞かれ)
ドルを外交政策の紛争の武器として使ったことは、アメリカの政治的首脳陣が犯した最大の戦略的間違いの一つだった。ドル通貨はアメリカのパワーの基盤だった。どんなに大量のドル紙幣が印刷されようが世界中で基軸通貨として使われてきた。アメリカの政治的首脳陣がドルを外交政策の紛争の武器として使った途端に、それはアメリカのパワーへの反撃となって帰ってくることになった。
アメリカの同盟国でさえ外貨準備の中でドルの比率を下げ始めた。、アメリカによる取引の制限、資産の凍結を実施していることで世界の国々は大きな懸念と危険なシグナルと受け止め始めた。2022年まではロシアの対外貿易の80%はドルとユーロが使われていた。第三国との取引の50%はドル決済だった。今はそれが13%に低下している。我々の貿易に占める中国元の割合は3%だったが、今や34%強に伸びた。ルーブルでの取引も34%に伸びた。
彼らはロシアを完全に崩壊できると目論んでいたのだろう。だが何にも崩壊していない。それだけではなく、産油国を含め多くの国が原油の決済を元にし始めたり、検討をし始めている。あなた方は一体何をしているのだ? 自滅策をしているようなものじゃないか?
BRICS諸国は概して急速に発展している。私の記憶が正しければ、1992年にG7諸国の世界の経済のシェアは47%だったが、2022年には30%強に下がった。BRICS諸国のシェアは1992年には16%だったが、2022年にはG7諸国のシェアより大きくなった。 アメリカの政治的首脳陣は世界の客観的状況が変化しつつあるということを理解できないようだね
(大統領が変わればアメリカとの対話再開はあるか?と聞かれ)
問題なのは個人の性格ではなく、リーダーとして何をやろうとしているのか、指導力などの問題が大事だ。もしアメリカの社会が他者に圧力をかけたり、威力を用いることで自分達の思うように強制することができるという考えで成り立っているのであれば我々との関係は何にも変わらない。だが、もし客観情勢の変化により世界は変化しつつあるという認識を持ち、アメリカがその時点で持っている有利な点をタイムリーに活かして変化に適応していかねばと気がついている人物がアメリカのリーダーになれば何か変わるかもしれない。
もう一回繰り返すが、我々は2014年にウクライナで起こったクーデターの後に、問題の平和的な解決を求めての提案を何度も何度もした。だが、誰も平和的な解決には乗って来なかった。それどころか、アメリカのコントロール下にあるウクライナの政権は、ミンスク合意には従わないと公言した。そしてドンバス地域での軍事行動を継続した。それと並行してあの地域はトレーニングセンターに見せかけたNATOの軍事施設として食い物にされた。実質的にNATOの軍事基地をウクライナに建設したのだ。これらの全てのことがあって、2014年にネオ
ナチが開始した戦争を終わらせる必要があるとしてウクライナに侵攻したのだ。(その4に続く)
(費府の飛行士)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)2月18日(日曜日)
通巻第8138号
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(読者の声2)(承前)タッカーカールソンのプーチンにインタビュー凝縮版(その4)
(ゼレンスキーはこの紛争の和平交渉をする自由があると思いますか?と聞かれ)
プーチン:選択の自由がない筈がなかろう。彼はウクライナの人々が彼ならウクライナを平和に導いてくれると期待して大統領に選任したのだから。彼は自分なら戦争を終わらせると言って大統領選に大勝したと言っていたのだ。(2019年5月。戦争は2014年に始まっていた)
彼はできる筈だ。我々は(2022年3月から)トルコのイスタンブールで停戦交渉をやっていて、合意に至ったことは彼も認識している。交渉団のリーダーだったゼレンスキー大統領の党派のリーダーのアラカミア氏が暫定合意文書に署名した。彼は世界に対し、今から正式合意文書に署名する用意があると宣言したら、イギリスのジョンソン首相がやってきて全てをぶち壊した(バイデン政権の名代として)。停戦合意はするな、ロシアと戦えと説得したのだ。それまでは、ウクライナはロシアが戦争で失ったものをあげます、だから兵を引き揚げて下さいとい
い、その提案に我々も同意し文書にもなっていた。だから彼らはその時の状況に戻れるかどうか?
実はその気が有るのかどうかが問題だ。さらに言えば、ウクライナの大統領がロシアとの交渉を禁ずる大統領令を発令した。ウクライナの大統領にロシアとの交渉禁止令を撤回させ、停戦交渉を始めればよい。我々はそれを拒否したことはない。
(イーロン・マスクが人間の頭脳にチップを埋め込んだことをどう思うか?と聞かれ)
イーロン・マスクを止めることはできないと思う。だが、何か皆が共通の土台を見つけるべきだ。最先端の遺伝子工学とAIで何が起こるようになるのか人間性の観点から熟慮し、制御できないAIや遺伝子工学の研究、その他の分野での研究の脅威があると人々が認識したら直ぐにでもそれらをどう制御するかについて国際的な合意をする時期が来ている。核兵器の時もそうだった。
(ロシアに拘留されているアメリカのジャーナリストの解放の可能性にについて聞かれ)
彼は機密情報を受け取っている現場で現行犯として逮捕されたスパイだ。単なる新聞記者ではないと言う事はわかっている。だが現在両国の機密部門で協議している最中であり、合意が成立すれば解放されることは否定しない。
(アメリカと直接停戦交渉する用意があるか?と聞かれ)
我々は対話を拒否したことはない。過去に何度もウクライナと停戦交渉を持ったが、悉く妨害されてきた。もしそれがワシントンからの指示であったのであれば彼らがその間違いを正すべきだ。我々は交渉で決着する用意はある。まずはウクライナに対する武器の供給をやめろと言っている。そうなれば数週間で停戦実現可能だろう。どうしたら良いか彼らがしっかり考えることだ。(完結:02:07:18)
(費府の飛行士)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)2月21日(水曜日)
通巻第8142号 <前日発行>
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(読者の声1)ウクライナ戦争は2022年ではなく2014年にスタートしたとNATO事務総長が爆弾発言。
2022年にプーチンがウクライナに侵略したのでロシアへの経済制裁を多くの国に強制し、かわいそうなウクライナをアメリカやNATOが軍事的にも資金的にも支援する必要がある、悪いのはロシアだ、と2022年2月の頃は多くの人が思っていたのではないか。
だが、その後その筋書きとは異なる事実が散発的に出てきて、事実を認識し始めた人も出てきたが、何せシナリオに沿ったお話や画像だけを主要マスコミは報道し、都合の悪い情報は伝えないか、陰謀論のラベル貼りがなされてきた為、多くの人はシナリオ通りの理解しかせず、ウクライナ善、ロシア悪、というプロパガンダに飲み込まれていた。
ロシアとウクライナの紛争、という図式だけで見てしまうと本質を見失ってしまいかねない。実はウクライナを舞台にしてウクライナ政権が駒として西側勢力にいいように使われており、本当に可哀想なのはウクライナの国民、ということを理解する必要があるように思われる。
タッカー・カールソンのプーチンインタビューが編集なしでそのまま公表され、世界中で2億回以上再生されている。それと同時にタッカー/プーチンの批判をするメディア/識者が増えてきた。逆に見ると従来彼らが伝えてきたことが事実ではなかったことがバレてしまい、パニックになっているようにも見える。
信憑性を落としたいのであろうか。従来陰謀論のラベルが貼られ、中々広がらなかった事実も知りたいと思う人が多くなったのではなかろうか。いくつかご紹介したい。殆どのマスコミが報道しなかったことの数々だ。
● ウクライナ戦争は2022年ではなく2014年にスタートしたとNATO事務総長が欧州議会で爆弾発言(2023年9月27日)
この戦争は2022年に始まったのではなく2014年に始まっていた。2014年以来、NATOは冷戦後最大の集団防衛戦争を開始していたのです。
https://www.nato.int/cps/en/natohq/opinions_218172.htm?selectedLocale=en&utm
議会発言の動画
● ゼレンスキー大統領が政治家になる前に言っていた親ロシア的発言(彼はコメディアンであったがウクライナ語は喋れなかった)
ウクライナの東部やクリミアではロシア語を人々は喋りたいのです。だからウクライナ語を強制しないで下さい。彼らがロシア語を喋る権利を法律で保護して下さい。喋る言葉でウクライナを分断してはなりません。私はユダヤ系であり、ロシア語を話すウクライナ人なのです。ロシアとウクライナは兄弟の国です。我々は言葉は違ってもどちらも同じ肌の色、同じ血を分かち合っており、お互いに理解しあっています。
https://www.bitchute.com/embed/QmVh7NDk58JH/?utm
● ウクライナのネオナチをネオコンが支援し、2014年のクーデター(マイダン革命)が起こされた。アメリカとNATOが支援した違法な犯罪行為で、選挙で選ばれた政権を転覆した。
https://michelchossudovsky.substack.com/p/bombshell-nato-confirmed-that-ukraine?utm_
● アメリカのヌーランド国務次官補と駐ウクライナ米国大使との電話で新内閣のメンバーが相談されていた。BBCも報道。
クーデター前に二人で新内閣に入れるネオナチを含む反政府勢力の品定めをした後、三大反政府勢力のトップとヌーランドとが直接電話をすることを設定する時の会話が興味深い。電話の会話がインターネットにリークされたのは2014年2月4日、クーデターは2月22日。(大使):彼は今の段階では会談に出てこられる状況ではない。(ヌーランド):彼に連絡をとってちょうだい。 そして、話をするのは、前が良いか後が良いか、彼に聞いてみて。(何の前なのか、何の後なのかわかるだろうか?)
https://www.youtube.com/watch?v=MSxaa-67yGM
● メルケル前独首相:ミンスク合意はウクライナの時間稼ぎだった、 ポロシェンコ前ウクライナ大統領:ミンスク合意を守るつもりはなかった。時間稼ぎだった。
2022年11月25日ツアイト紙のインタビュー記事。時間稼ぎができたのでウクライナの軍事力強化、軍隊の訓練強化ができた。
Angela Merkel: "Ich hatte nicht mehr die Kraft, mich durchzusetzen" | ZEIT ONLINE https://www.zeit.de/politik/deutschland/2022-11/altbundeskanzlerin-angela-merkel-ukraine-russland
https://www.donbass-insider.com/2022/12/10/angela-merkel-admits-that-the-minsk-agreements-were-only-signed-to-give-ukraine-time/
(費府の飛行士)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)2月17日(土曜日)弐
通巻第8137号
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読者の声 どくしゃのこえ 読者之聲 READERS‘OPINIONS
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(読者の声4)「二度騙されると人格を疑われる」
プーチン大統領のタッカー・カールソン氏との対談内容が話題になっているが、日本人は大事なことを忘れているのではないかと心配する。
それは、プーチンはウクライナ侵略の少し前に反リベラルの至極まっとうな批判論を発表していることだ。これを読んで西側にはプーチンはよく分っているではないかと思った保守主義者が多かったのでないか。ただCIAだけはウクライナ危機の切迫を予想して、警戒を呼びかけていたが、真に受ける人は少なかった。しかしその後の展開はご存じの通りである。
ということで今回のモスクワ会談は、その蒸し返しということになるのではないか。要するに油断させるのがプーチンの狙いということだ。プーチンは国際協約を守らないと公言している以上、話合いは何の意味もない。早速モンゴルから、プーチンの歴史的旧領土回復論に対しては中世のジンギス汗の大帝国の版図図が提示された。ロシアはしっかり含まれている。
欧米では同じウソに二度騙されると人格を疑われるという。
したがってプーチンが何を言ったとか真に受けてあれこれ論議するのは愚かしく、時間の無駄ということになる。
それよりウクライナにロシアが真に恐れる兵器を供給する方が解決を早めるだろう。今プーチンがトランプの大統領当選を恐れるのは、トランプの個別自衛主義が、世界各国の核自衛を促進することになるからではないか。
(落合道夫)
△△△ 引用終了 △△△
「費府の飛行士」という方の、国際政治情勢に関する分析力には脱帽する。
マスコミ各社の海外特派員でこの方を越えるレベルの方が見当たらない気がする。
高給取りの海外駐在ゴッコ集団100人いてもこの方に敵うだろうか、それくらい感覚的な鋭さがある。
インタビューの最大のポイントは、プーチンの歴史認識に関する発言時間がかなり長いことである。
歴史認識とは、中立的な立場での見解ではなく、政治的意図を有する自国の立場を有利にすることを目的とした安全保障外交上の重要用語と考えるべきなのである。