戦闘力と情熱 二つの真剣勝負

現在の政治情勢に照らし、政治家に求められる能力みたいなものとして、構想力、言語表現力、有権者の共感を得る力、戦闘力、そして情熱が挙げられる。

まず最初に、構想力として評価されるべき政治課題として、戦後最大の名宰相安倍晋三が提唱した、アベノミクス、集団的自衛権の解釈変更、慰安婦問題合意、安倍談話、クアッド構想を挙げたい。敗戦国として長年謝罪外交を強いられた流れを第二次安倍政権で断ち切ったのは、この構想力に負うところが大きい。

言語表現力については、戦後発出された行政文書の中で安倍談話の右に出るものはない。それくらい言語表現技術的に突出した文書である。

有権者の共感を得る力。第二次安倍政権はとにかく選挙に強かった。安倍晋三暗殺を悼む献花者、弔問者の異例な人数は、政策上の評価はどうであれ政治家として共感する有権者が多かった証左である。

戦闘力。第一次安倍政権は戦闘意志丸出しで全方位に敵をつくっていまった。対照的に第二次安倍政権は、戦闘意思をひたすら封印、長期政権につなげた。保守系政治家の戦闘力では、中川昭一そして高市早苗が突出している。局地戦での小池百合子の勝負勘は政界随一と言っていい。

情熱。高市早苗の若い頃の本を読んで思う事だが、政治に対する情熱がみなぎっている。前回総裁選以降、高市支持の保守層が激増しているが、それは高市が自民党政治家の中で、政治に真正面から向き合い諦めることなく取り組んできた政治家であることが評価、共有化された結果である。

さて、過去20年前後の保守本流の流れをたどると、歴史認識問題への対処、売国法案に反対する自民党保守系議員グループの核心に、中川昭一、安倍晋三、高市が居た。高市早苗は前回自民党総裁選前に安倍晋三に弟子入りした後、安倍晋三の支援を受け総裁選を戦った。中川昭一が不慮の死を遂げようと、安倍晋三が暗殺されようと、保守本流のバトンを託すにふさわしいのは戦闘力と情熱ある高市早苗しかいない、と多くの保守層が評価した。
高市早苗が女性だから女性最初の首相となるべきという発想から、高市支持表明しているのではない。

ここで、高市早苗と比較する前提で、東京15区補選に出馬表明した日本保守党候補飯山陽の経歴を眺めてみたい。

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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%AF%E5%B1%B1%E9%99%BD#

飯山 陽(いいやま あかり、1976年〈昭和51年〉2月7日[3] - )は、日本のイスラム思想研究者、アラビア語通訳[1]、YouTuber、政治活動家。麗澤大学国際問題研究センター客員教授[6][7][8]。専門はイスラム法学[9]・イスラム教に関わる世界情勢の調査・分析など[3]。

略歴

伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。人物の伝記は流れのあるまとまった文章で記述し、年譜は補助的な使用にとどめてください。(2022年12月)
1976年(昭和51年)、東京都内で生まれる[3]。
1994年(平成6年)、筑波大学附属高等学校卒業[10]。
1998年(平成10年)、上智大学文学部史学科卒業[3]。
2000年(平成12年)、東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了[10]。
2000年(平成12年)から2001年(平成13年)まで、文部省派遣留学生としてモロッコに留学[3]。
2006年(平成18年)、東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻イスラム学専門分野単位取得満期退学[1]。
2006年(平成18年)から2011年(平成23年)にかけて東京女子大学、上智大学、東海大学、明治学院大学、千葉大学で非常勤講師となる[3]。
2009年(平成21年)、東京大学より博士 (文学)を授与される[4]。
2011年(平成23年)から2015年(平成27年)までエジプト(カイロ)に滞在。フジテレビのカイロ支局員となる[11]。
2011年(平成23年)から[3]、2020年(令和2年)まで上智大学アジア文化研究所客員所員。
2017年(平成29年)から2021年(令和3年)7月までタイのバンコクに居住する[3][12]。
2022年(令和4年)度から麗澤大学国際問題研究センター客員教授[7][8]。
2022年(令和4年)11月17日、YouTube上で『飯山陽のいかりちゃんねる』を開設する[13]。
2024年 (令和6年) 3月5日、同年4月の衆議院東京15区補欠選挙にて日本保守党公認で立候補を表明[14]。

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学術研究一筋である。おまけに文学部卒。文学部卒の方に共通する現象、(それは新聞記者、小説家等のモノ書きと共通することだが)法律を知らず、行政文書に基本的に無関心、論理的ではなく情緒的、、、経歴だけ読むと、政治の世界に向いていない。

しかし、以下の記事を読み、私は考えを変えた。

日本保守党初陣、東京15区選んだ5つの理由 小池百合子都知事との戦い望む 有本香
https://www.sankei.com/article/20240310-M7MYD6464FHETB3SAVMQQWCGMQ/?outputType=theme_weekly-fuji

有本某については、批判スキルは優れているが、実際は批判文しか書けない人、と評価してきた。が、この記事はよく書けている。

ひょっとしてひょっとすると、飯山陽は、高市ほど露骨ではないにしても内に情熱を秘め相当な戦闘力を隠している気がする。

有本がああいう書き方をしたのは、飯山の人柄を知り、その情熱と戦闘力に感服した可能性がある。

今回東京15区補選の自民系候補は小池百合子を除き、説得力に欠ける。そこで、日本保守党は大本命小池百合子が補選に出馬すると踏んで勝負に出た。

日本保守党には失うものはない。
一方、小池百合子は態度を明らかにしていない。
ただ、小池百合子が仮に出馬、当選すれば、次期総裁選出馬の道が拓け、支持率低迷する自民党の救世主となる可能性がある。

そうなった場合、真剣勝負が二つ準備されることになる。

小池百合子 VS 飯山陽

小池百合子 VS 高市早苗

反則無し、騙し討ちなし、、、滅多にみられない壮絶な、、、久々に政治史に残る、正々堂々の(選挙戦上の)名勝負が見られそうな気がする。

自民党本部として、名勝負が演出できれば、自民党支持率は急激に回復、次回総選挙は、、、となるはずである。


以上

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