訂正必要な岸田首相の国会答弁

「為替介入」という言葉に関する岸田首相の国会答弁について疑義があり、出稿することとした。

まず、三菱UFJ銀行、大和証券、日銀の用語解説を一読したい。

▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽

https://www.sc.mufg.jp/learn/terms/ka/246.html#:~:text=%E7%82%BA%E6%9B%BF%E4%BB%8B%E5%85%A5%EF%BC%88%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%9B%E3%81%8B%E3%81%84%E3%81%AB%E3%82%85,%E3%80%8C%E5%8F%A3%E5%85%88%E4%BB%8B%E5%85%A5%E3%80%8D%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%86%E3%80%82

三菱UFJ銀行の見解

為替介入(かわせかいにゅう)
中央銀行が、外国為替市場において自国通貨の安定や為替水準の是正などを目的として行う通貨売買のこと。1つの国・地域が単独で行う介入を「単独介入」、複数の国・地域と合意して行う介入を「協調介入」と呼ぶ。実際の売買はなく、政府高官などが通貨誘導を目的として発する発言を「口先介入」と言う。

https://www.daiwa.jp/glossary/YST2359.html

大和証券の見解

中央銀行などの通貨当局が、外国為替市場で自国通貨の安定を目的として取引を行うこと。
略して「介入」と呼ぶ場合や、「外国為替平衡操作」と呼ぶ場合もあります。為替相場は、基本的には、各国経済のファンダメンタルズを反映し、マーケットの需給で決まるものですが、思惑等により、ファンダメンタルズから乖離(かいり)したり、短期間のうちに大きく変動したりするなど、不安定な動きを示すことがあります。こうした状況は自国経済に悪影響を与えるため、通貨当局が為替相場の安定を目的として外国為替取引を行うことです。

https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/intl/g19.htm

日銀の見解

為替介入(外国為替市場介入)とは何ですか? 誰が為替介入の実施を決定し、誰が為替介入を行うのですか?
教えて!にちぎん
回答
為替介入(外国為替市場介入)は、通貨当局が為替相場に影響を与えるために、外国為替市場で通貨間の売買を行うことで、正式名称は「外国為替平衡操作」といいます。為替介入の目的は、為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図ることです。

わが国では、為替介入は財務大臣の権限において実施することとされています。日本銀行は、特別会計に関する法律および日本銀行法に基づき、財務大臣の代理人として、その指示に基づいて為替介入の実務を遂行しています。

△△△ 引用終了 △△△

問題国会答弁の件は「反アベノミクスという病」(高橋洋一)にて指摘がある。

▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽

国民民主党の玉木雄一郎代表は2022年10月6日の衆院代表質問で、「円安メ
リットを生かすのなら、外国為替資金特別会計(外為特会)の円建ての含み益を経済対策の財源に充ててはどうか」と提案した。

これに対し、岸田文雄首相は「財源確保のために外貨を円貨に替えるのは実質的にドル売り円買いの為替介入そのもの」と述べて否定的だった。

外為特会からの財源捻出について、筆者は小泉純一郎政権時に実施したことがある。
小泉政権では郵政民営化がまずあったが、もう少し大きなグランドデザインをといわれ、政府のバランスシート(貸借対照表)のスリム化・効率化を提言した。
郵政民営化は政府所有株の売却が伴うのでバランスシートのスリム化だ。政策金融・特殊法人改革もスリム化だ。そうしたコンセプトで政府の特別会計を精査していたら、思いの外、余裕資金があることが分かった。

中略


岸田首相のいう「外貨を円貨に替えるのは実質的に為替介入」はおかしい。円高に対応するためにドル債を購入するのが為替介入だ。ドル債は有期なので、例えば3年債なら3年後に償還され、その際、外貨を円貨に替える。これは、どこの国の介入でも行われる通常の行為だ。それをやらず再びドル債購入(ロールオーバー)したら、それこそ為替介入になってしまう。

実は、財務省はロールオーバーすることで「為替介入しているのに、ロールオーバーしない通常のことを「為替介入」としている、これは本末転倒、きつい言葉で言うと盗人たけだけしい言い方だ。

△△△ 引用終了 △△△

岸田首相は財務省に配慮した答弁を行ったことが確認された。
金融用語すら捻じ曲げて使用する首相の存在は問題である。
財務省官僚は、岸田首相を●●しているはずである、、、

人気記事