岸破政権の正体

前稿にて、森山幹事長が岸破政権の中心的存在かつ利害関係の調整役であると指摘した。


「小選挙区公認」を巡る権力闘争の可能性について
https://jisedainonihon.exblog.jp/34183168/


その森山幹事長は、安倍政権、菅政権、岸田政権時代、党内出世街道を上り、自民党No2の役職を手に入れた。この間、万年党内野党だった石破茂とは対照的である。
石破茂が党内野党の立場で、マスコミに対し政権批判していた時代、森山は党内の要職に居て自民党を支えた。

過去10年仕事らしい仕事をしてこなかった石破、誰がみても困難な仕事してきた森山(安倍政権時代の難易度が高い法案、岸田政権時代の小選挙区区割り変更10増10減など)、どちらが自民党を動かせるか、説明するまでもない。


▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E5%B1%B1%E8%A3%95

2017年8月3日、内閣改造に伴う党人事で自由民主党国会対策委員長に就任[13]

2021年10月14日、自由民主党国会対策委員長を退任。在任期間は歴代最長の1534日であった[14]。

2021年11月、自由民主党総務会長代行に就任[17][18]。

2021年12月16日、落選した石原に代わり、近未来政治研究会の会長に就任。これにより、石原派は森山派に衣替えした[19]。

2022年3月30日、全国治水砂防協会会長に就任[20]。同年8月10日の党役員人事により自由民主党選挙対策委員長に就任[21]。

2023年9月13日、自由民主党総務会長に就任[22]。

2024年9月30日、自由民主党幹事長に就任[23]。

△△△ 引用終了 △△△


高橋洋一は、この内閣を岸破内閣と名づけ、森山幹事長が統括する党高政低のジャンク内閣であるとしている。


1123回 石破総理はすでにお飾り 曲者・森山幹事長の影響力
https://www.youtube.com/watch?v=HYMzTTRJRds


ジャンク内閣の結末はどうなるか、、、
最終的にいわゆる「官打ち」が待受けている。


▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽

・Weblio辞書
官位が分不相応に高くなりすぎて不幸な目にあうことである。

https://jisedainonihon.exblog.jp/34181430/

Commented by suica割 at 2024-10-01 23:03 x
>それにしても 今回の総裁選挙をみると、あの安倍氏が最も嫌って居たことを熟知する石破氏を、菅元総理が平然と支持する等、彼の頭の中はどの様な構造になって居るのだろうと、ほとほとあきれてしまいました。
https://kotobank.jp/word/%E5%AE%98%E6%89%93%E3%81%A1-1156705

印象だけですいません。私は、石破茂氏に官打ちを仕掛けたのかもしれないと思いましたね。
構図的には、後白河法皇=菅氏、源義経=石破氏ですね。

△△△ 引用終了 △△△


なぜ、官打ちを仕掛けたか?

菅が小泉進次郎を推していたが、今回党員投票で石破茂>小泉進次郎だったため、次回総裁選で石破茂が絶対に立候補しない政治状況をつくりたかった。菅は、決戦投票で石破に投票したものの、石破政権は使い捨て、短命で構わないと判断した可能性がある。
菅と同様、石破に投票した岸田はどうだったか?岸田にとっての本命は林。長く政界の支配者となるために、今回石破に投票するが、最終的には官打ちを仕掛け、石破には総裁選出馬を諦めさせ、次回総裁選以降、林で勝負したかったのではないか。

実際、「官打ち」状態にある政治家が二人存在する。

・河野太郎議員の場合

第二次安倍政権以降、(実力以上の)要職に就き、総裁選に出馬するほどの人気を得たものの、数々の自爆行為(官僚恫喝事案の表面化、国会答弁での不誠実な対応、記者会見場での傲慢な態度、Xでのブロック、再エネ透かし事案、総裁選でのネトウヨ発言等)により、「官打ち」状態となった感がある。

・稲田朋美議員の場合

渡部昇一の口利きを得て、安倍政権時代に防衛大臣となったが、部下に対する、傲慢?な対応、かつ国会答弁、海外視察時等のミーハー的振る舞い?などから、部下の評価が極端に悪化、結果的に「官打ち」状態となったようである。
総裁選での提言は、各候補者に対し、自分(稲田)の組織統率力の無さ?を棚に上げ、自分(稲田)をもっと要職に登用して欲しいと要望しているように映る。
この間、森山幹事長は黒子に徹し、誰がみても立ち回りが難しい調整役、まとめ役に徹した。稲田議員に、森山が遂行した過去10年の仕事が務まるのであろうか、、、


自民党の女性議員ら、総裁候補に女性活躍政策を提言へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA286YU0Y4A820C2000000/


高橋洋一が指摘するように、本来なら大臣になれるはずもない(石破のお友達である)ジャンク議員たちが今回主要閣僚の椅子に座った関係で、彼らにも石破と同様「官打ち」という試練が待受けている気がしてならない。


そう考えると、岸破政権(第二次岸田政権)は、某国大使の意向に沿い、次回以降の総裁選を視野に入れつつ岸田・菅合作の「官打ち」が仕込まれた結果、岸田・菅にとって「使い捨て、短命前提の在庫一掃内閣」の位置づけであろうと推測する。

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