一つ目は、トランプ来日時、ゴルフ場にて和気あいあいの雰囲気で撮影された画像。
二つ目は、首相官邸を去る日の穏やかな表情の画像。
三つ目は、(第一次安倍政権で首相を辞任した後)再起し政権奪還を目指していた時代から公式HPに載っていた、「農村に住む老女に対し安倍晋三が深々と頭を下げる」画像。
安倍晋三公式HPを何度も訪問している人なら見慣れた画像である。
https://x.com/abeshinzo

この画像に、安倍晋三の政治家としての原風景があると思ってきた。(言い方が適切ではないかもしれないが皇室に例えると、天皇陛下が田植えされる風景に似た印象がある。)
政治家安倍晋三は、性別問わず、すべての世代から愛され、尊敬され、すべての政党、多くの経営者、諸外国からも一目置かれた政治家だった。
安倍晋三と比較すると、石破茂は総裁選挙にて党員投票上位の常連、マスコミ受けを狙った政権批判が多い政治家として知られている。
総裁選では、高市は大都市圏を制したのに対し、石破は地方(過疎化が進む)が強かった。
石破が過疎が進む地方で党員票を獲得できたのは、「地方を廻り、黙って話を聞き、退出する際深々と頭を下げたことが要因」であるとの分析がある。
だが、今回石破が総裁選で語った、公約的な位置づけて語った事項(アジア版NATO、日米地位協定、緊縮財政・増税路線、女系天皇など)は、所信表明演説に採用されることはなかった。
以前から、前言を翻す、後ろから平気で鉄砲を撃つなどの、裏切り行為が続出する政治家であるとの政界関係者評が支配的だったこと、総裁選直後に起きた石破ショック(日経平均先物の暴落)などにより、従前かつ総裁選でのの公約的な事項すべて(岸田前首相が指名したお目付け役)森山幹事長に封印させられたようである。
野党各党は、代表質問にて、総裁選での公約と所信表明演説時に示された施策の違いを、例によってしたり顔で追及するに違いない。
石破茂首相の所信表明演説全文
https://www.sankei.com/article/20241004-RSWOCWVBM5OXTJWPWU6GSAXN2E/
石破首相の所信表明演説について、多くの言論人、保守系ブロガーは、前言を翻し続けた石破茂であるという理由から、本演説の内容について100%懐疑的ないし否定的評価を下している。
所信表明演説すべて、読む価値がまったくないとの評価が支配的である。
本当に読む価値がないのか、、、
確かに人物的にとんでもない政治家であるが、本演説内の以下の文章は、石破茂の作文でなくても、説得力があるように思う。
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・自衛官の生活・勤務環境や処遇の改善に向け、総理大臣を長とする関係閣僚会議を設置し、その在り方を早急に検討し成案を得るものといたします→戦争が近い?ため自衛隊員の処遇の引上げを急ぐ(自衛隊員は地方在住者が多いため地方創生的施策としても位置付け可能)
・新たな地方創生施策の展開、中堅・中小企業の賃上げ環境整備、成長力に資する国内投資促進など「日本経済・地方経済の成長」~地方創生の交付金を当初予算ベースで倍増することを目指します→地方創生担当大臣の経験に基づいた施策(財源不明)
・地方の成長の根幹である農林水産業は、農山漁村の雇用と所得を生み出すとともに、国家の安全保障の一環でもあることから、その持てる力を最大限引き出してまいります。新たな基本法の下、最初の5年間に計画的かつ集中した施策を講じることにより、食料安全保障の確保、環境と調和のとれた食料システムの確立、農林水産業の持続的な発展、中山間地域をはじめとする農山漁村の振興を図ります。国内の生産基盤の維持の観点も踏まえ、農林水産物の輸出をより一層促進します。持続可能な食品産業への転換を促進し、循環型林業など強い林業づくりや、海洋環境の変化を踏まえた操業形態や養殖業への転換、海業の全国展開など漁業・水産業の活性化に取り組みます→食料安全保障を唱えた高市と似たスタンス?
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上記に関するキーワードは、地方、国防、農村、漁村、山村である。
何を言いたいか?
裏切り、前言撤回、後ろから平気で鉄砲を撃つ石破ですら、地方創生担当大臣時代の地方廻りの経験があって、かような所信表明としたことから、原風景有り?と認識できそうなのである。
石破茂はとんでもない政治家である。が、そんな政治家であっても地方を廻り、多くの人の話を黙って聞き、深々を頭を下げ続けた結果として、総裁選で圧倒的上位の党員票獲得を得た地域が存在したことに私は注目している。
高市はどうか。
確かに政治家として誰よりも有能である。次期首相は、実力的に高市がもっとも首相にふさわしいのは間違いない。
しかし、高市にも弱点がある。
第一次安倍政権時代がそうだったように、仮に政権が取れたとしても要職にあって首相を支えてくれそうな(政治的に有能な)政治家が少ない気がする。
対照的に第二次安倍政権時代、政治家では町村、磯崎、甘利等、政権中枢の国家ビジョン策定~難易度が高い重要法案の法制化・国会審議等に関して、他党を圧倒する実力者が政権中枢に何人も居た。
現在の高市がおかれた状況はどうか。
高市支持派の議員の多くは、政治信条的あるいは愛国政治家の立場から心情的に高市を支持しているように見える。しかし、支持派議員たちは、国家ビジョンレベルの難易度が高い重要法案法制化等に直面して、かつての第二次安倍政権時代と同様、しかるべき働きができるのか、、、自民党内の有力他派閥のリベラル指向の実力派議員たちを圧倒するスキルを有する議員は果たして何人いるのか、、、
一方で、アメリカ民主党政権は、何かにつけて日本政府に圧力をかけてきている気配がある。(個別指示・指令等)
安倍晋三を暗殺を指令・実行した「黒幕」は情け容赦ない集団である。岸田前首相がバイデン政権の言いなりとなったのは、明らかに安倍晋三暗殺後である。
岸田前首相が、アメリカ民主党の操り人形状態にあって、高市がそんな政権運営では絶対駄目だと公に言えば言うほど、トランプと同様、、、のターゲットにされかねない。
従って、アメリカ民主党の内政干渉を受ける政治状況で、高市支持派議員が相当数いる中で実力派議員の存在が確認できない中、高市が総裁選決戦投票にて敗北したことについて、私は悔しいと思っていない。
むしろ「○拾い」したと受け止めている、、、
さらに、アメリカ民主党の内政干渉レベルの介入が続いている状況で、総裁選直後に石破ショックが起きたことから、多くの投資家、市場関係者、多くの言論人、保守系ブロガーが、石破政権が短命政権となると予想する事態となった。
加えて、来月早々には大統領選挙結果が出る。
報道的には、カマラ・ハリス有利と言われているが、支持率は上げ底、本命はトランプと予想する。
すなわち、トランプ再選となった場合に備え、衆議院選挙の投票日が予め設定されているのではないか。偶然そうなったとは思えない。総裁、首相入れ替えをしやすいタイミング設定であるとことは注目すべきことである。
これらの状況を総合すると
政治家安倍晋三が再起・復活を願った時代の原風景
石破茂が地方廻りをして得た地方の情報があったことを踏まえると
総裁選の結果を受けて、当面無任所の立ち位置を選んだ高市がすべきことは何であろうか。
目先、次期首相を目指すなら、総選挙で地方遊説はすべきだろう。
それだけで十分なのか?
安倍晋三の原風景、(地方創生担当大臣時代に地方詣でした)石破茂の地方視察等を参考とすると、高市の場合も遊説・講演活動の合間に、限界集落化しつつある名も知らぬ集落(農村、山村、漁村)を訪ね、その地にある神社参拝等を通じて、彼女なりの原風景を獲得されることを推奨したい。(限界集落化した地域の神社の大半は、管理者不在状態にあり、○○人が、、、しようとしているとの噂がある)
(過疎地の神社救済というか維持手段確保も目先必要だが)政治家として、(全国津々浦々の有権者からの共感を得られやすい)「確固たる原風景」を得ることで、安倍晋三並みの世代を超えた共感と有力な同志議員に護られ、第二次安倍政権に匹敵する長期本格政権となることを願うからである。