党内でヤメロコールが出ているはずだが、党幹部は小泉進次郎を除き、選挙の責任を取って辞任する人はいない。
石破政権は、国民民主党に対しては連立入り、無所属で当選した元自民党議員には会派入りを打診しているとされる。
しかし、国民民主党は、政策協議には応じるが、連立入りには否定的。
これには三つの理由が考えられる
・連立を組みたい相手は石破ではなく高市政権
・アメリカ大統領選挙結果が出て、トランプが政権に返り咲き、衆議院選挙での自民党敗北の自民党内責任処理が揃うまで連立入りを表明する必要がない
・国民民主党は、今回は議席を伸ばしたが、得票数的に(玉木代表が考える)最大値ではないため、連立入りして(政権内で妥協を迫られ)投票してくれた有権者に失望され次回選挙で議席減となることを怖れている
玉木代表は、高市支持の高橋洋一とウマが合うようだ。
以下の何気ない対談動画での玉木と高橋洋一の会話にて、終始笑いが途切れず、和気あいあいとした雰囲気であることが確認される。財務省出身者の経済分野の議論レベルの高さに正直驚いた。高橋洋一が(やや幼稚化し?)終始ニコニコして話しする相手は多くない、、、はずである。
高橋洋一の助言を受け容れ、積極財政派である玉木代表は、アンチ岸田・石破であり、アンチ財務省の一派として確実に機能し始めている。
高市支持派が自民党内で少数派であることを余儀なくされる中、(マスコミは国民民主党の存在をキャスチングボードとしているが)玉木代表の存在は切り札的存在となる。
髙橋洋一×玉木雄一郎対談 まずは公明党と代わって自民党と国民新党で連立政権になって、玉木財務大臣になってほしい。できれば高市早苗総理大臣
https://www.youtube.com/watch?v=kQMgE1PcppA
もう一つ、参考としたい情報がある。
国政選挙での比例得票数の推移である。
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投票率 自民 立憲 国民 維新 公明 共産 れいわ 社民 参政 保守
2019参議院 49 1771 791 348 490 653 448 228 104 - -
2021衆議院 55 1991 1149 259 805 711 416 221 101 - -
2022参議院 52 1825 677 315 784 618 361 231 125 - 176
2024衆議院 53 1458 1156 617 510 596 336 380 93 187 114
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今回衆議院選挙で、政党別得票数で国民民主党の得票数は第3位。政策上の実績を出さないと次回の選挙で維新、公明に得票数で抜かれ、影響力を失う可能性がある。
それなら、石破政権である限り、当面連立参加せず、存在感を際立たせるほど有権者の注目度が増す、、、自民党が減税、負担減の政策を拒否すればするほど国民民主党の得票が増える、、、というシナリオが見えてくる。
対する自民党は、減税、負担減となる政策を拒否すればするほど、与党第一党としての地位が揺らぎ、次回参議院選挙以降、日本保守党、参政党等に流出する比例票がさらに増加、、、最悪の場合、自民党公認の参議院選挙比例当選者が半減する可能性がある。
無下に国民民主党からの提言を拒否するのは、自民党にとって悪手、、、ということなのである。