提言書・陳情書・稟議書を繋ぐもの

拙ブログは、政界・官界向けの提言・陳情行為がどういうものか、官界で決裁されることはどういうことなのか、学術会議改革問題を素材として、提言書、陳情書、稟議書イメージモデルについて、それぞれ配信した。 まず提言書モデルから説明したい。 ■提言書モデル 視点を変えた検討書をいくつか作成した。最終的に、納得しうる水準まで検討作業を繰り返すことになる。拙ブログは、視点を変え、論点を絞り込み、何が問題なのかを明らかにしたつもりである。検討経過の一覧を以下に示す。 ―― 参考情報 ―――――――――― 学術会議任命問題 「行政改革」は戦後レジーム完全脱却への初手 https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/477895118.html 科学技術立国化するには(官営)学術会議が邪魔? https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/477972953.html 日本学術会議(公務員学者組織)は廃止もしくは抜本改革されるべきである https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/477717459.html 日本学術会議改革(案) https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/477724855.html 非常勤公務員学者の政治活動問題 https://sokokuhanihon.seesaa.net/a…

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客観視するということ

被害者遺族に関連して、対応に差がある事案が二つある。 ―― 参考情報 ―――――――――― 《旭川少女イジメ凍死事件》「ウソの調書を書かないでください!」遺族が明かす“警察への不信感”「初動捜査にも“疑問”が…」 https://news.livedoor.com/article/detail/20782633/ 「もう辞めにしませんか」池袋暴走遺族の問いかけ https://www.sankei.com/article/20210831-BVTHWRJFEJPUHOAAVGJ7QC7SQU/ ――――――――――――――――― 上記二つの対応姿勢を定義するとこうなる。 前者は、どちらかと言うと警察不信丸出し、感情移入気味の対決姿勢 後者は、どちらかと言うと関係当局に対し客観化した物腰で対応し続けた姿勢 私は、旭川で発生したいじめ事案については同情的立場である。が、警察との対応は被害者家族としていささか気になる点があるとするスタンス。 警察が信用できないなら、その時点で、弁護士を窓口にしないとさらに事態は深刻化するように思う。感情移入し絶叫状態で語れば語るほど、相手は精神鑑定する態度で臨む。行政機関側の対応を常に問題視するということは、そういうことだと思う。 さて、保守活動的には、客観視できていないケースとして、五つのパターンがあるように思う。遭遇した事例として列挙させていただく。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━…

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学術会議改革 稟議書イメージ

ついに、学術会議廃止の陳情を行った団体が現れた。 ―― 参考情報 ―――――――――― 沈黙の学術会議は廃止を 慰安婦問題で民間団体 https://www.sankei.com/article/20210816-3PQ64TJZIFO2TLWG4LANQMNUTI/?ownedutm_source=owned%20site&ownedutm_medium=referral&ownedutm_campaign=ranking&ownedutm_content=%E6%B2%88%E9%BB%99%E3%81%AE%E5%AD%A6%E8%A1%93%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E3%81%AF%E5%BB%83%E6%AD%A2%E3%82%92%20%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%A7%E6%B0%91%E9%96%93%E5%9B%A3%E4%BD%93 ――――――――――――――――― (選挙活動ではない)政治活動する団体のほとんどが、提言、陳情していない中で、この団体は注目すべき団体として扱われるべきである。 さて、本稿は、杉田官房副長官に向けに作成した要望書を稟議書に書き直すとどうなるか、について、稟議書作成経験ない読者層にサンプル例として示すことを目的としている。 ―― 参考情報 ―――――――――― 杉田官房副長官への要望書(案) https://sok…

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稟議書に記されるべき論理・シナリオとは

本稿は、稟議書という意思決定文書に係わる、一種の文章論。 稟議書なので、承認決裁後最低10年は後任者が読み返すことを考慮しなくてはならない。民間企業なら、社内監査、役所監査対応に際し、稟議書コピーを提出することが発生する。10年後の人たち、社内外の関係者がなるほどそう考えたのかと納得する、論理レベルである必要がある。 感情レベル、一時的な視点での理屈では、後年、方針変更を余儀なくされることは必然。 岡崎久彦流に言うと、公開情報に基づく、将来予測、情勢分析した末に編み出された、論理・シナリオが求められる。 この論理・シナリオの文章化が難物。抽象的な概念を、時間をかけてわかりやすい言葉に表現し直す努力と工夫が求められる。そうしない限り共有化、認知、支持は広がらない。政治の世界では「アベノミクス」という概念(論理・シナリオ)が該当する。 文章量は最初は長くても、最終的には簡潔、明快でなくてはならない。 そうしなくてはならない理由は、稟議書の字数制限のため。長すぎて何が書いてあるが論旨不明な稟議書は、文書審査段階で起案不可となる。内閣法制局による文案審査を経ない法案が法制化されることがないのと似ている。 意思決定手続き上の、簡潔な文面での文章化は、どの業種であれビジネス社会での最重要事項となる。世の営業活動、官界に向けた陳情は、受注獲得、政策実現と性格は異なるが、承認決裁手続き上の本質は大して変わらない。 稟議書の本質的要件とは何か。簡潔明快な理…

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ビジネススキルとしての「企画力」

本稿は、オリンピック招致時点から係わった、ある大企業の企画力に関する知見等をまとめたもの。 紀伊国屋、三省堂などの大きな書店のビジネス書コーナーに行くと、企画書関係のビジネス本をものの5分で100冊くらいは見つけることが可能である。それくらい「企画書」作成スキルはビジネス社会で重要視されている。 私もビジネス書の類は結構買い、読んだ。最終的に、どうしても手元に置いておきたい本を20冊程度くらいを残し、他はすべて図書館に寄贈した。目先不要となったからである。 ビジネス書とはその程度の類のものである。どこかのコンサルタントの如く、絶対視する必要はない。 次に、企画力についての定義をしておきたい。 対象分野はいろいろある。イベント企画、プロジェクト企画、事業企画などを文書で纏めるビジネススキルと定義しうる。業界チャンピオン企業電通は広範囲な企画ものを得意としている。 さて、私個人は自治体配布のパンフレットで気に入ったものがあり、どこが制作したものか問い合わせたところ、電通が担当したものと聞かされた。 電通は、企画力という分野にスキル的に秀でた日本を代表する企業とみることができる。 ひょっとすると、10年近く前に作成された、前首相の顔写真がでかでかと載った、自民党の政権奪取目的の、あの正方形の選挙用のパンフレットも電通が制作した可能性が高い。 当然のことながら、オリンピック招致の企画書、オリンピック行事の企画書も、電通が細部に亘って…

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