政治家の基本とは何か 杉村太蔵に圧倒された河野太郎
業種は異なるが、野球の世界では基本を大事することを口酸っぱく主張する指導者がいる。
その指導者とは、巨人の原監督の父原貢氏だそうだ。原監督は、父の教えを忠実に守りつつ巨人の監督を務めているとされる。
「監督 原辰徳研究」(江本孟紀)から引用させていただく。
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基本ができているということ
61~63頁
根性論ではない精神野球を父・貢氏に学ぶ
貢さんは三池工業、東海大相模、東海大学の野球部で監督を務め、その間に28人の教え子がプロの世界に入った。最初にプロ入りしたのが、三池工業時代の苑田聡彦さん。1965年の夏の甲子園で優勝し、九州一のスラッガーと騒がれて広島に入団、引退してかなりの時間が経っているが、今なお広島のスカウト統括部長として活躍している。
実は苑田さんの弟が私と大学時代の同級生で、三池工業の原貢監督の話はよく聴いていた。とくに印象に残っているのは。「精神野球とは基本を大事にする」という教えだ。一般論として、精神野球というと「歯を食いしばり、手がちぎれようが、足が折れようが、とことん食らいついていく」などと根性論を前面に押し出した野球ととらえられがちだが、実際はまったく違っていた。貢さんが掲げた精神野球は、「基本を大切にする」ということだった。
ピッチングであれ、バッテイングであれ、走塁であれ、基本を長く、繰り返しやらないと身につかない。そのためにはまず精神を正さなければな…