無神経な自治体外交は制限されるべきだ

沖縄県知事の訪米について以下の記事を参考に思っていることを四つ述べさせていただく。 【当然速報】沖縄タイムス「訪米中の玉城デニー知事、入退館は裏口から…国務省で冷遇。本誌取材にも国務省は終始無視」 https://www.honmotakeshi.com/archives/%e3%80%90%e5%bd%93%e7%84%b6%e9%80%9f%e5%a0%b1%e3%80%91%e6%b2%96%e7%b8%84%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%a0%e3%82%b9%e3%80%8c%e8%a8%aa%e7%b1%b3%e4%b8%ad%e3%81%ae%e7%8e%89%e5%9f%8e%e3%83%87%e3%83%8b%e3%83%bc.html 一つ目は、外務省の許可を得ない(政治活動目的での)外交活動は許されるのかということである。少なくとも自治体首長の外国政府機関訪問は、許可制であるべきである。 二つ目は、日本と相手国が外交上対応している事項について、自治体首長が相手国に外交活動することについて、国家反逆罪等法制化する必要はないのか。 三つ目は、相手国政府機関等が歓迎しない、外交関係ぶち壊しを目的とする訪問について、税金支出することが妥当なのか。住民監査請求等しなくて良いのか。 四つ目は、このような外交活動について、出張報告書提出義務化、国会喚問等追及する必要はないのかということである。

続きを読む

外交的に仕掛けられ続けている問題

韓国「ホワイト国」復帰検討報道が一人歩きしている。保守派は譲歩する必要がないと主張しているが、デタラメ報道、飛ばし報道について、継続的に追及する組織が見当たらない状況にある。 韓国に譲歩する理由は全くない https://pachitou.com/2023/01/29/%e9%9f%93%e5%9b%bd%e3%81%ab%e8%ad%b2%e6%ad%a9%e3%81%99%e3%82%8b%e7%90%86%e7%94%b1%e3%81%af%e5%85%a8%e3%81%8f%e3%81%aa%e3%81%84/ 他に、日本政府が外交的に受け身にならざるを得ない事案もある。 仕掛ける国は、中韓に集中。それを利用してアメリカは日本にたかってきた、、、面がある。 中韓による外交的仕掛けはいろいろある。 ■国連を舞台に日本政府に圧力をかけ続ける勢力の問題 杉田水脈の調査で弁護士会が国連での反日活動が続けられたた経緯がある。今回は各国の主張が列挙された議事録だと産経は報道しているが、このような主張を継続されて日本の国連大使は何をしているのか!と言いたい。職務的に反撃に出ないことは問題ではないのか。国連外交が優雅な外交ゴッコ状態のままでいいのかといつも思う。 日本に人権機関設置を勧告 死刑廃止も、国連作業部会 https://www.sankei.com/article/20230202-UZZBWIYDB5N2TD2YVO5KBVAIEM/ ■…

続きを読む

特定国嫌いの外交官の問題

「歴史の教訓」(兼原信克)によると、仏印進駐は英米蘭仏の敵意の形成を招いたとしている。が、当時の日本の軍部はそのような認識はなく、兼原は、国際感覚、戦略観のなさを批判している。 ▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽ 日本は四〇年九月、北部仏印(ベトナム)に進駐する。スターリンはヒトラーの背中に隠れて大国がいない東欧を併呑したが、日本が入っていったのは、アジアにおける欧米植民地帝国の本丸であった。アジアの植民地帝国であった英米蘭仏の敵意は一気に日本に向く。 中略 欧州でのヒトラーの猛攻を見ながら、国民に浸透した孤立主義、平和主義に悩まされていた米国政府は、最初から日本との戦争を望んでいたわけではない。実際、米国には戦時動員もかかっていなかった。だから経済制裁で日本を屈服させようと思ったのである。 南部仏印進駐が、米国をはじめとする連合国の逆鱗に触れると考えた人は当時、日本の軍部にはほとんどいなかった。瀬島龍三氏も戦後、そのように記している。だから日本は、突然の対日制裁(日本では「ABCD包囲網」と呼ばれた)の出現に驚き、「自業自得」の包囲網に対して「自存自衛」を声高に唱え始めたのである。 この国際感覚の欠如、戦略観のなさは、驚くべきことである △△△ 引用終了 △△△ 一方、当時の日本安全保障外交上、親独に傾斜していたが、ヒトラーに振り回された結果に終わったとしている。 兼原の分析を一読したい。 ▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽ ヒトラーは、松岡の締結し…

続きを読む

岸田外交 着実な成果

岸田という政治家は好きでないが、今回の外遊は、安倍政権時代に外務大臣を経験したためか(実際は忍従させられた)、安倍外交を踏襲する形で進展があった。素直に岸田政権の実績として認めたい。 とりあえず、フランス、イタリア、イギリス、カナダのうち、今回の訪問実績として、明らかに進展あったのはイタリアとイギリス。カナダとフランスは次回首脳会談時に期待できそうだ。 保守層の大半が岸田を見放しつつあったが、今回の外遊についてはとりあえず合格点の評価でいいのではないか。 ■フランス フランス訪問は、安倍政権時代と比較するとアットホームな雰囲気だったようだ。 https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/page4_005738.html 日仏首脳夕食会及び会談(令和5年1月9日) 岸田総理大臣のノートルダム大聖堂訪問(令和5年1月9日) ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長による表敬(令和5年1月9日) 岸田総理大臣とファビウス仏憲法院院長の懇談(令和5年1月9日) アズレー・ユネスコ事務局長による岸田総理大臣表敬(令和5年1月9日) ■イタリア 今回のイタリア訪問にて、双方の外交関係の格上げが確認された。戦闘機の共同開発国という縁を双方が認識した結果となった。 ▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽ https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/it/page4_005746.html 1 二国…

続きを読む

日英外交強化の目的

岸田首相は、フランス、イタリア、イギリス、カナダ、アメリカの順に外遊することが発表された。ドイツは今回の訪問日程にない。親中国なので外したか、優先順位的に低い存在なのだろう。 最初はヨーロッパ。フランス、イタリア、イギリスの順、最後の三カ国にアングロサクソン系を選んだのは、重要な意味がある。岸田は正直な政治家だとつくづく思う。 イギリスは第二次安倍政権以降の準同盟国、カナダは対ロ軍事戦略上、アメリカと同様欠かせない国。アメリカを最後の訪問国としたのは妥当なところ。 G7サミットへ地ならし、岸田首相が欧米歴訪出発…バイデン氏との会談で「同盟を強固なものに」 https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20230109-OYT1I50008/?from=yhd ここで、「歴史の教訓」(兼原信克)のある一節を読んでおきたい。 ▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽ 戦後長らく一ドル三百六十円だった為替レートは、一九八〇年代に徐々に上昇して二百五十円程度になっていたが、一九八五年の日米プラザ合意以降、一ドル八十円に跳ね上がった。 今でも百円強ぐらいが相場である。 その結果、日本の消費者にとっては、外国製品が以前の六割引き、七割引きになった。それは消費生活を豊かにした。 中略 その一方、急激な円高で日本の輸出産業は窒息した。同時に対外直接投資が急伸した。ドル換算した資産が三倍になって、日本の製造業は安い労働力、魅力的な投資環境を求め…

続きを読む

人気記事