合祀と分祀

靖国神社でのA級戦犯の合祀は、神道である日本人からみて実態としてあまり差がないような気がするが、諸外国の人からみると合祀は奇異に映るものであるようだ。 靖国神社(島田裕巳)から引用させていただく。 ▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽ 国立の追悼施設の建設では、「靖国問題」の解決がはかれないとしたら、後に残された策は、A級戦犯の分祀というやり方である。 中国が首相の靖国神社参拝を非難したのは、中曽根首相による昭和60年の「公式参拝」のときだった。国内的には、公式参拝の方が問題にされたが、中国が問題視したのはA級戦犯が合祀されている靖国神社に日本を代表する首相が参拝したということだった。それ以来、A級戦犯の合祀にこぎ着けるまでには多大な時間を要した。厚生省(引揚)援護局の側は積極的だったが、靖国神社の方は慎重な姿勢を崩さず、先延ばしにしていた。 靖国神社には戦没者を祀るということからすれば、戦後、死刑に処せられたり、獄死したA級戦犯を合祀するということは、基準から逸脱する面をもっている。軍人であればまだしも、そのなかには政府の要職にあったとは言え、軍人ではない政治家も含まれていた。昭和天皇や宮内庁の側が、A級戦犯合祀に難色を示したのも、軍人ではない政治家が含まれていたことが大きい。 そこでA級戦犯を分祀するという考え方が生まれてくるわけである。そうなれば、中国などからの批判を受けることはなくなる。自民党の衆議院議員で日本遺族会の会長をつとめた古賀誠でさえ、平成19年には三重県遺族…

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「旧皇族」が担うにふさわしい役割

本稿は、秋篠宮家に起きたいろいろな出来事を振り返り、皇族教育見直しの視点から、「旧皇族を中心とするご一族の方々」が担うにふさわしいと考える役割について述べさせていただく。 役割的には二つある。一つは幼児期の教育担当。もう一つは、ご学友である。 イギリスの王族、貴族の女子幼児教育において、上流階級出身の方が家庭教師みたいな立場で音楽、美術、裁縫、外国語、歴史、地理を教える伝統があったとされる。 ―― 参考情報 ―――――――――― 上流階級教育を担った家庭教師の存在 http://gendaishi.jugem.jp/?eid=1362 ――――――――――――――――― 立憲君主国イギリスの上流社会においてそうであるなら、日本において、旧皇族の方、あるいは皇籍離脱された方にふさわしい役割であるように思う。 ただし、中学生以上になると家庭教師では十分とは言えない。人との係わりを通じて社会を知ることが必要となる。そこでご学友の存在が重要になる。 ご学友が周りにいることで、間違った判断、対応を防ぐきっかけとなることが期待される。 ||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||| https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/484439786.html ■安心のためにご学友を増やす必要はないのか 記者会見場での眞子様の尊大な振舞い、素性等調べもせず結婚相手を決め…

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「男系男子宮家復活」関連 重要検討事項

本稿は、男系男子宮家創設に係わる、(ともすれば見過ごされがちな傾向がある)検討すべき重要関連事項を見出し、それぞれについて私見を纏めたもの。 検討すべきと考える重要検討項目は以下。 ・男系男子宮家は本来いくつ必要か(最低いくつ必要か) ・どの宮家から復活させるべきか(宮家選抜条件?) ・安心のためにご学友を増やす必要はないのか ・高校、大学は自由に選択できていいのか ・宮家グランドツアーはどうあるべきか ・宮家教育は必要ないのか ・皇籍離脱手続きは今のままでいいのか これらについて現状どうなっているのか。少なくとも渡米された眞子様の事例から、ご学友の問題、大学の選定、グランドツアー、宮家教育、皇籍離脱手続き等について検討の余地があると考える。 以下各論。 ■男系男子宮家は本来いくつ必要か(最低いくつ必要か) 私の親族のケースで恐縮だが、戦後ずっとある事情のため、本家の土地は三つの男系親族(本家1、分家2)で維持管理されてきた。戦前の家長は、三つの家(男系)が続くことで血筋が維持されると考えていたフシがある。戦前は、跡継ぎのない各地の名家で養子の話があった。 こういう発想で考えると、復活すべき男系男子宮家は複数となるような気がする。根拠を示すことは難しいが、直感的判断から男子宮家は常時3つ存在すべきと考えるのである。 ■どの宮家から復活させるべきか(宮家選抜の条件?) これは要検討事項。私は語る立場にないというか語ることを躊躇…

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皇族の人権を尊重する意味 義務は存在?

好きな人と結婚するために周囲の忠告を聞かず、慣例を無視、ひたすら自分の主張を押し通し、皇室典範上例外的な扱いで皇籍離脱した女性皇族がおられることを念頭に、皇族の人権について私見を述べさせていただく。 まず、一読しておきたい記事がある。 ―― 参考情報 ―――――――――― おかしいのは結婚相手ではなく皇室制度眞子さまの結婚でどのメディアも報じない皇族の人権問題 https://blogos.com/article/566402/ ――――――――――――――――― 確かに、人権問題に特化して論点整理するとこういうまとめになるのかもしれない。 しかし、事の本質は、人権問題以外にも及ぶことになる。 人権という権利、皇族個人の自由を極限まで認めることは何を意味するのか。 個人の自由を認める見返りに、皇族は普通の日本人が国家や社会に対して負う義務を履行すべき立場に変わるような気がしている。 馬鹿げた次元のことかもしれないが、皇族の人権を尊重する見返りに新たに発生すると考えられる義務等を以下に列挙させていただく。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 皇族の人権を極限まで認める代わりに果たすべき義務の事例(試案) ■記者会見等における口頭回答義務 ■宮内庁職員を下人扱いしない義務 ■刑事罰、処分の対象とすること ■業務セルフ化(会計処理等セルフ化、世話係、清掃係、料理人、運転手不要?) ■納税の義務(役…

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異例の記者会見 皇室観の変化は避けられない?

多くの保守層が腹立たしいと思われたであろう、皇族から民間人となられた方の記者会見について述べさせていただく。 関連情報全文目を通し分析した訳ではないが、一連の無理筋を通したのは、元皇族の方であったような気がする。方針決定、相手の留学資金等の、、、 皇籍離脱後の資金の工面はどうなっているのか。「聞く耳を持たない強情な対応」ぶりから、スポンサーを別に確保済であるか、今後も一部〇族からの支援が受けられる手筈となっている気がする。 ―― 参考情報 ―――――――――― 斎藤吉久のブログ https://saitoyoshihisa.blog.ss-blog.jp/ remmikkiのブログ http://blog.livedoor.jp/remmikki/ これでいいのだ日記part2 https://koredeii.com/ ――――――――――――――――― ここで、今回の記者会見を踏まえた、私の皇室観を述べさせていただく。今回の記者会見の結果を受けて文章化したもの。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・皇室は歴史的に日本の國體そのものです ・皇室は国の鏡です ・皇室が乱れれば国は乱れます ・皇族が個人の自由に固執すれば皇族の公務(災害の見舞い対応含む)は不要と考える人は増えます ・皇族が個人の自由を謳歌する目的で海外移住するなら皇室外交を不要と考える人が増えます ・皇族が開かれた皇室であろうとして…

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