●●特権 どう実態把握・どう公式に認知させるか?

個人的な経験談となるが、いわゆるノウハウ、技術という類のものは、文章化された次元で整理できて初めて確立すると私は思ってきた。私は、そういうやり方で仕事をしてきた。 いくら口でもっともらしく言おうが、ペーパーで示し、ペーパーに語らせなくては話にならない。政治を動かす、国会を動かすには、核心を突いたペーパーがどうしても必要となるのだ。 官界においては、業界実態調査という名目で、対象事項を定義、分類、数値化、統計処理したうえで分析する手法が広く使われている。民間企業は、中央省庁の求めに応じ、調査票みたいな実態調査に回答する立場である。 役所仕事を馬鹿にする風潮がある中で、中央省庁の官僚が、この種の仕事のやり方、この種のセンスに秀でていることは、あまり知られていない。 さて、30年くらい前になるが、中央省庁の官僚が手書きで書いた、アンケート調査のような実態調査目的みたいな仕事を専門に担当したことがある。その類の仕事がみんな自分のところに廻ってきたからである。 目的は、法規制強化のための裏付け資料とするためだった。この時代、法規制は、なんでもかんでも杓子定規にがんじがらめにするのではなく、この範囲までは規制するが範囲外のものは規制対象外と線引きする傾向があり、対象事項の定義、分類、数値化、統計処理する前提で調査票様式が設計された。 その種の、業界全体に対する、アンケート調査と称する実態調査を、業界団体窓口を通じて中央官庁は繰り返し行った。 この中央省庁の官僚が得意とする手法…

続きを読む

皇室問題 どうどう巡りのままでいいのか? 学び進化すべきではないのか?

本稿、神道論の大家、葦津珍彦の再評価に係わる問題提起である。 誰が正統で誰が異端という問題は、中世ヨーロッパ社会の神学論争にて発生した。 神道には、教義書がない。それゆえ、聖書みたいな文書を有するキリスト教と宗教上の論争になった場合、拠り所となるものがない点において、教義書を有する一神教との論理論争において不利であると、一般的には言われてきた。 が、逆に、教義書がないことから、不毛な論争がなく、現代においてほぼ無傷のまま、神話の世界が伝えられたと解することができるかもしれない。 ただ、こう書いている私の神道観は、本稿で紹介させていただく言論人と比較し、完成度あるものではない。 日々学んでいることを率直に書き、そのことを読者の皆様に問題提起ないし共有化したいという程度でしかない。 さて、『斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」』というメルマガ、ご存じであろうか? http://melma.com/backnumber_170937/ 読者数、知名度において、引用、紹介等される方が少ないのではあるが、この数年、私は、このメルマガを時々ではあるが読んでいた。 言論人の評価、知名度、本の販売実績、講演実績、政府委員就任実績等の指標で以て評価されるかもしれないが、皇室問題を語ってきた斎藤吉久氏の存在は貴重である。 なぜ貴重なのか? 表現手法的に抑制され、誠実に向き合ってきた方という印象があったからだ。 最近のメルマガから気になった箇所を引用、転載させてい…

続きを読む

参議院選挙公約とすべし 高齢者の高額保険治療まで若者世代が負担すべきなのか

最近、高額保険医療の問題がニュースとなりつつある。 そして、高額保険医療で、最も負担を強いられるのは、現役世代である。 私は、後期高齢者の健保負担の問題を言っているのではない。 高額保険の恩恵を最も受ける世代が、もし彼ら後期高齢者世代で、歯止めなく高額保険医療が行われるのであれば、健康保険制度は破綻寸前に来ている、ということである。 知り得た情報などから、高額保険医療等、放置させてはならないと考える健保の問題事例について、7つ紹介させていただく。 ――――――――――――――――― ■事例1 高額癌治療薬 「1剤が国を滅ぼす」高額がん治療薬の衝撃 年齢制限求む医師に「政権がもたない」 http://www.sankei.com/life/news/160427/lif1604270007-n1.html ■事例2 高額保険治療者が支払う格安の支払い額の問題 ――――――――――――――――― 百人の会 http://100prs.net/ NPO法人 百人の会からの情報(3月11日配信分) 国民の祝祭日には、国旗を揚げましょう! ▼ここから本題デス!▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 嫁の母(86歳)が1月13日に倒れ、国立循環器病院に緊急入院。 三途の川で3回も水浴びをした。病名は心不全と大動脈狭窄。心臓の半分が壊死し、 弁が動かず、大動脈はフン詰まりという最悪。血液が2割程度しか出て…

続きを読む

参議院選一大公約とすべきかもしれない 携帯電話料金の30%引き下げ

最近の政局動向から、参議院選挙の争点が見えにくくなってきたことを危惧している。 本来なら、参議院選挙に備えるべき時期であるが、舛添事案、ヘイト法事案で保守ネット界はそちらに入れ込んでいる方が多い。 残念なことだ。 こういう状況で、選挙戦に突入して、いい結果が出るとは思えない。そこで、日本のこころを大切にする党の選挙公約の柱となることを期待し、「携帯電話料金の引き下げ」について、概括的視点から述べさせていただくこととした。 さて、日本のこころを大切にする党は、奨学金の給付拡大を選挙公約の柱に据えている。 実は、奨学金の返済に苦労している若者世代に、格好の公約が一つある。それは携帯電話料金の引き下げである。 日本のこころを大切にする党の政策には、こう書かれている。 ――――――――――――――――― https://nippon-kokoro.jp/news/policies/28.php 四.我が党は、正しい歴史観と道徳観を持ち、国際的に高水準の学力を持つ日本人を育てる教育を目指す。 (1)国際的に第一級の知力と科学技術の革新力を持たせるための教育の重視 (2)「独立自尊」の精神を養い、愛国心を育む教育 (3)社会における公正と秩序を維持するための規範・道徳教育 (4)子供の能力・特性に合わせた教育環境の整備、専修学校等を活用した 労働市場のミスマッチの解消 (5)バウチャー制度(供給サイドから需要サイドへ税を投入)による子育て・ 教育…

続きを読む

電話勧誘の問題 日本を代表する企業の法令違反続出か?

皆様のご自宅、携帯にかかってくるであろう、勧誘電話の中に、いわゆる誰もが知る、大企業が別の企業に販売勧誘を丸投げ、個人情報保護法違反(と解釈される)行為が相当数含まれていると判断、注意喚起を促す目的で出稿することとした。 特に問題とすべきなのは、契約増実績払いと思われる販売委託契約に基づき、テレマーケテイング会社が、販売勧誘しているケースである。 委託を受けたテレマーケテイング会社が、フリー電話の番号を使い、サービスの案内をする行為は、それ自体問題ではない。 しかし、販売委託元が、たとえば電気通信事業者だったらどうであろうか? 電気通信事業者のフリーの電話回線を使い、何度受信拒否されても電気通信事業者が提供する電話番号を変え、「電気通信事業者が提供するサービス」の勧誘を行っている場合は、どうであろうか? 商道徳的には、舛添並の手口である。この手口、あちこちに蔓延しているようなのである。 「電気通信事業者が、テレマーケテイング会社に金を払い、何度受信拒否されようが消費者の携帯に販売勧誘の電話をかけることを容認する、販売勧誘に係わる委託契約」は、社会的に許されるのであろうか? また、実体的にテレマーケテイング会社が販売勧誘し、電気通信事業者の社員が在籍していない組織なのに、電気通信事業者同然の組織を名乗る事例もあるのだ。電気通信事業者が委託元となるそういう契約は問題ないのであろうか? 試しに、国民生活センターに聞いてみたところ、改正電気通信事業法上は違反…

続きを読む

人気記事