櫻井よしこだけが残った

保守言論界、活動界の話である。 10年前は、保守言論界は長老格の方が何人かいた。 櫻井よしこ、渡部昇一、岡崎久彦と粒ぞろいだった。渡部昇一と岡崎久彦は故人となられ、櫻井よしこが残った。水間政憲はそれなりの影響力を保持している。他にもおられるが、牽引力が足りない。 活動界はというと、瀬戸弘幸、桜井誠、西村修平、水島総がいた。桜井誠、西村修平、水島総はかつてほどの影響力、動員力はない。瀬戸弘幸だけである。瀬戸弘幸は広く保守活動界に顔がきき、司令塔かつ全体総括することが期待される立場であったが、人生最後の仕事として選挙活動を選んでしまった。よって、活動界全体が低迷期に入ったことは確定的。百人の会を率いていた増木重夫は昨年亡くなられた。惜しい人材だった。 教育再生・地方議員百人と市民の会 http://100prs.info/index.html 闘う政治家では、土屋敬之がいた。大阪維新の会の維新塾公募に参加していたが、維新八策にTPP参加が盛り込まれていることに反対、参加を取り下げたことはご存じと思う。 今は、地方議員の筆頭格で小坪しんやが居る。 ネット保守の在り方に一石を投じる新組織の発足について https://samurai20.jp/2023/01/development-and-test-command/ 前回選挙で落選したが、鈴木信行にも引続き期待している。 日本国民党代表 鈴木信行 公式ブログ https://am…

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良心的な暴露本

久々に面白い本を読んだ。 実態があまり知られていない、公安部外事課の仕事ぶりを扱う「警視庁公安部外事課」(勝丸円覚)という本である。 公安関係組織の歴史的経緯はこうなっている。 ▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%A6%E8%A6%96%E5%BA%81%E5%85%AC%E5%AE%89%E9%83%A8 警視庁公安部は、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の人権指令により廃止された警視庁特別高等警察部の後継組織である。 日本の公安警察は警察庁警備局の指揮下で活動しているが、中でも警視庁は唯一、公安部を置いており、所属警察官約1100名を擁し、最大規模の公安警察官を抱えている。 一方、道府県警察本部の公安警察は、警備部に「公安課」として設置されている。所轄警察署では警備課に公安係・外事係を設置することがある。 △△△ 引用終了 △△△ 警視庁だけで1100人所属とある。驚いた。スパイがそれくらい、いやその数倍は居るとみるべきだ。 読んで素直にためになったと思った箇所が2箇所ある。 ・情報が欲しければ、先に与える ・大使館との付き合い方 直筆の手紙、礼状はどの世界でも必要なこと。 面白かったのは、ハニートラップのターゲットにされた人物が、スパイが経営するスナックでうっかり好みの女性を喋ったところ、その後至る所で好みの女性「仲間由紀恵」を見かける事態とな…

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哲学は大事

実は、トヨタの関連企業と最近対応している。何度かやり取りすると、どんな社風なのかわかる。 恐ろしく生真面目、とことん突き詰める真面目さと誠実さがあった。さすがトヨタグループの名門企業と思った。 そのトヨタの社長が交代した。 ▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽ https://www.jiji.com/jc/article?k=2022061500145&g=eco 「トヨタ思想、身に付けた人に」 豊田社長の後継者―株主総会  トヨタ自動車は15日、愛知県豊田市の同社本社で定時株主総会を開いた。株主から後継者について問われた豊田章男社長は、次期社長の条件として「哲学、生産方式といったトヨタの思想と技、所作を身に付けた人」と指摘。「みんなに望まれて社長になれるよう、人選やタイミングを考えている」と述べ、人材発掘を進める考えを示した。 △△△ 引用終了 △△△ 豊田章男社長は、哲学、生産方式といったトヨタの思想と技、所作を身に付けた人が次期社長の条件だとした。 会社の役員を見ていて、哲学も技術もない人が多数いる企業が大半な中で、豊田章男社長の言葉は重い。核心をついている。 私は、豊田章男社長の一言でトヨタという企業を見直した。 対照的なのが岸田首相の息子さん。公私の区別がつかないようである。外遊先で観光、フジテレビ女性記者への情報リーク等が表面化した。 岸田首相の長男、外遊先で公用車使い観光? 官房副長官「点検する」 https…

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図書館の本に鉛筆で書き込みする人

図書館で毎週4冊程度、本を借りて読んでいる。読んだ本の中から、いいな!と思った本を後日購入するようにしている。 その中で、久しぶりに、安全保障分野の名著に出会った。 書名は「安全保障戦略」は、著者は兼原信克。第二次安倍政権を支えた官僚として知られる。岡崎久彦氏の愛弟子、氏の本の愛読者なら読むべき一冊となる。 この本は学生向けの講義用として書かれているが、それにしては結構難解。400頁を超える大作である。どの頁にも著者の情熱が感じられることに感心している。 文章的には、意気込みが強すぎて、もう少しマイルドな書きぶりでいいのではないか、そう思える箇所が続出している。 しかし、それが何だというのだ! 案の上、私より前に読んだ人が、それが気にいらないらしく、文科省教科書調査官的感覚で、鉛筆で「?」を付けたり、感想を追記したりしている。 むしろ、私は、「存在すべきだった安全保障分野の決定版レベルの本が、今回出版化されたこと」を素直に喜びたい。 多少、思い入れが強すぎた箇所がどうだと言うのだ! 文句あるなら、「書き込みしたあなたが、出版化すべき事案」だったと言いたい。 歴史的名著に対し失礼であろう! 世の中は、批判しただけで仕事した気になっている言論人、批判しかできない言論人だらけである。政治家よりも言論人の方が先に淘汰されるべきであり、ツイッター等で煽動目的で吠える言論人を見ると、つい一言いたくなってしまう。 日本がいま必要な政官界の「…

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厳正公正中立 > 愛国保守

タイトルを見て何のことかと思われたかもしれない。 これは内閣官房の立場での話である。厳正公正中立であることが業務遂行の絶対条件である。 現実には、厳正公正中立の立場、視点で調査し検討し、導かれた結論が、保守の言論人、活動家からみて愛国保守かどうでないかという評価を受けることが往々にしてある。 内閣官房の業務実態が如何なるものか、「安全保障戦略」(兼原信克)から引用させていただく。 ▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽ 5 内閣官房は厳正公正中立である 内閣官房は、総理大臣、官房長官直轄の直参旗本軍団である。出向している職員は、出身官庁の代表ではない。皆「お国のために」働いているという意識が強い。総理の下命を果たすのが本来の仕事であり、内閣官房という組織の目的である。各省調整においては、厳正公正中立である。内閣官房は、各省庁からの出向者が多い。副長官補レベルになると、皆、総理大臣官邸に骨を埋める覚悟を持って入ってくる。内閣官房は、各府省庁の調整に関しては、厳正中立な調整を行う。 ところが、親元の出身官庁は、出向者を自分たちの出先だと勘違いしやすい。それは大きな誤りであり。総理官邸は、総理官邸であり、自分の省庁の延長ではないのである。 内閣官房の主は総理であり、官房長官である。総理や官房長官は、国会の動向、選挙、支持率等の世論の動向、裁判所の動向、宮中の動き、さらには景気、株価にまですべて目配りして、政権を運営している。それを支えるのは内閣官房の職員であり、彼らが指示を…

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